(X)HTML+CSSってなにもの?
さて、人によってはいきなり馴染みのない、まるで英語の呪文かなにかのようなものが飛び出してきました。今回説明させていただくのは、ホームページを作るにあたって必要になるシステム、方法についてです。
弊社マイクロWEBでは、通常CMS、コンテンツ・マネジメント・システムを利用することで大幅にコストカットを行い、便利で使いやすいホームページを提供しています。
しかし、実際のホームページ制作の世界では、このCMSがはじめからあった訳ではありません。ホームページ制作の基本、源流とでも言うべきものとして、HTML+CSSがあるのです。
今回は(X)HTML+CSSですが、このXがつくと何が違うのか、なんてことにも少し触れてみますので、興味を惹かれた方はぜひ最後まで読んでみてください。
目次
そもそも、(X)HTMLって?
まず最初に、(X)がついているけれどHTMLってなに? ということから説明しましょう。
詳しく言い始めるとキリがないので、簡単に説明しますと、ホームページを作るための言語として一般的に使われているのがHTMLという言語でした。ネットの世界は日進月歩で進化していくものですから、ホームページ制作の基本でもあるHTMLもまた、同時に進化を重ねていきます。
いくつかのバージョンが生まれる中で、次世代のHTMLとして作り出されたのが(X)HTMLなのです。今現在ホームページを作ろうと思ったら、CMSを使うか、HTML+CSSで作るか、(X)HTML+CSSで作るか、そのどれかで賄われていると思ってもらって構いません。
今はHTMLの後継としてHTML5が使われることも多いですが、(X)HTMLもまだまだ現役です。というより、実際にはホームページを作る手段がいくつかあるというだけで、そしてそれぞれに向き不向きや開発側の経験値の違いがあるだけです。
CSSとはなんぞや
では、CSSというのは一体なにものなのでしょうか。皆さんがいつもご覧になっているホームページというのは、文字だけで構成されている訳ではありませんよね。背景があったり、画像があったり、大文字と文字色の変更で目立つようになっていたりします。
こうした文字色の変更など含めたホームページのレイアウトは、もともとHTMLで全て手打ちされていました。
しかし、一つ一つのページにいちいちこういったレイアウトの情報を打ち込むのは面倒ですし、かさばります。そこで生み出されたのがCSSです。CSSを使うことによって、ページのレイアウトをパパっと変えたり統一するのがスマートにできるようになりました。
ちょっとここで例え話にしてみましょう。ホームページ制作を服づくりにおきかえてみます。
すると、CMSやHTML、(X)HTMLといったものは服の布地や布地から必要な部分を切り出すためのハサミとなります。CSSは服の型紙やカタログです。
型紙がないと、毎回自分で服の形を決めて、色を決めてと面倒ですよね。これがあればある程度楽に服を作ることができます。目的によって丈夫な布を使ったり肌触りの良い布を使ったりもします。そこに優劣の差はなく、用途や目的の違いがあるだけです。もちろん、時代によって好まれる布地もあったりします。
このように、(X)HTML+CSSはホームページを作るために必要な要素、技術なのです。
(X)HTML+CSSはどこが良いの?
ここで気になるのは、(X)HTML+CSSでホームページ制作をすると、どんなメリットがあるのか? ということではないでしょうか。先程少し出てきましたが、現在ではCMSという便利なシステムが生まれたことによって、ホームページを作るのも管理するのも大変簡単になっています。
その中にあってどうして(X)HTML+CSSを使うのか。メリットなんてないんじゃないの? と思ってしまうかもしれません。しかしご安心ください。CMSにはCMSのメリットがあり、(X)HTML+CSSには(X)HTML+CSSの良さがあるのです。
(X)HTML+CSSの良さというのは、とにかくありとあらゆるホームページを作ることができる、ということです。CMSはホームページ制作にとって面倒な部分を自動で手伝ってくれます。豊富なテンプレートもあり、HTMLなどの知識がなくてもホームページを作ることができます。
ですが、テンプレートはやはりテンプレートに過ぎません。完全オリジナルのデザインではない以上、もしかすると世界のどこかに同じテンプレートのホームページがある訳です。
それはなんだか面白くない、便利さなんてものは横において、重要なのはオリジナリティやこだわりだ! という場合は、全てをゼロから作っていく(X)HTML+CSSの方が向いているのです。
(X)HTML+CSSを使えばブログ形式とはサヨナラ
CMSは、とても便利なシステムです。インターネット上には色んな構造のホームページがある訳ですが、最近話題になっているワードプレスやブログ形式、wikiといったものは、実はCMSに根ざした作りをしています。
これがどういうことかと言いますと、CMSをただ単純に使っただけでは、ブログっぽいホームページが出来上がってしまう、ということです。
とは言っても、実際にはCMSを使ってブログっぽさのないホームページを作ることもできます。しかし、実務的に考えると、最初からブログっぽいものを作る状態になっているCMSを、そうでない状態に持っていくのは結構な手間なのです。
そのため、ブログのようなシステム、見た目のホームページは嫌だ、という方ならば、最初からゼロから作ることのできる(X)HTML+CSSの方が良いという訳です。
何度も重ねて言いますが、CMSの方がすごい、(X)HTML+CSSの方がすごいなんてことはありません。実際にホームページを必要としていて、自分で作ったり、もしくは弊社マイクロWEBのようなホームページ制作業者にお願いしたりする皆さんの目的によって必要な手段が変わってくるだけです。
(X)HTML+CSSならば、もしもの時も自分で対処できる
(X)HTML+CSSでホームページを作るということは、それなりに知識が必要ということです。更新することの簡単さを考えるとCMSの方が圧倒的で、例えホームページ制作を弊社にお任せしていただいていても、その後の更新は皆さんが自分で知識をつけて行う必要があります。
なんだか面倒だ、と思ってしまうのも当然です。ですが、(X)HTML+CSSの知識を皆さんご自身が持っていると、大切なホームページに何かあった時、すぐに自分で対処することができる可能性が高まります。
例えば、予算がないけれど運営していかないといけなくなった。ホームページにウイルスが感染してしまった。大幅にホームページの構成を変えたくなった。
知識がないと、こういう時全てを業者に任せて丸投げするしかなくなります。インターネットの世界では反応の速さというのがとても重要なものなので、何かあった時にすぐその場で、その時持っている自分の知識である程度応急処置できるのが一番良いのです。
どちらにせよ、持っていて困る知識ではありません。弊社のようなホームページ制作業者を利用しつつ、同時並行で勉強するというのも楽しいでしょう。